アイゾールテクニカ

COLUMN

今の防水材はどこまで環境対応できているのか?

2008.03.01

近年、住環境が原因で病気が発症する「シックハウス症候群」が問題になっています。

頭がぼんやりする、吐き気がする、気分が優れない、身体がだるい・・・
さらに重症になると、体中に発疹が出たり、通常の生活が送れなくなるなど、特に免疫力のない子供やお年寄り、家に長時間滞在する主婦に顕著に症状が現れています。

「シックハウス症候群」の原因の一つに、有機溶剤(揮発性有機化合物・VOC)の存在があり、防水材分野においても有機溶剤に対する高い関心が集まっています。例えばUR都市機構では、バルコニー改修工事の防水工事仕様を「環境配慮型」と規定し、防水材への有機溶剤の使用を制限しています。

発注者側の防水材選定において「減溶剤化防水材」は重要な要素となっており、今回は、「防水材がどこまで環境に対応できているのか?」を考えてみます。

1.「無溶剤」は有機溶剤が0ではない!

最近、「無溶剤型防水材」という言葉が広く知られるようになってきました。では「無溶剤型」とは、一体どういうものなのでしょう?

一般に、防水材メーカーが「無溶剤型」と呼ぶ防水材とは、厚生労働省指針値策定13物質が指針値以下であるものをいいます。また、有機溶剤中毒予防規則によると、有機溶剤と有機溶剤以外の物質で構成される混合物で、有機溶剤がその混合物の5%未満である場合「無溶剤型」とみなせることとなっています。例えば、18kg入り一斗缶に入った防水材のうち、有機溶剤の含有量が900ml未満であるならば、「無溶剤型防水材」です。

つまり、「無溶剤型」は有機溶剤フリー(ゼロ)ではないということです(この話をある設計事務所の方にしたら、驚かれていました)。

最近は、化学物質過敏症で悩む人が増えていますが、指針値以下でも発症することが指摘されており、「本物の無溶剤型防水材」が求められるのではないでしょうか?

2.屋上防水で室内にVOCが放散?

早稲田大学の田辺教授の調査によると、高等学校の屋上防水改修工事で、防水工事に使用されたプライマーに含まれていた有機溶剤が、 施工後十分に時間が経った場合でも、屋上スラブコンクリートのひび割れを通して、建物内部に放散していたとのことです。

外部で防水工事を行った場合、「有機溶剤の揮発物質の内部への流入は開口部からのみ」と考えがちですが、そういった考えを改める必要があります。

参考文献 防水ジャーナル 2008年2月号より

3.「無溶剤型」「減溶剤型」防水材が主流になるには・・・

まだまだ、従来型防水材に比べるとコストがかかってしまいます。

有機溶剤を使用することで品質の精度を保ってきた従来型防水材にとって「無溶剤・減溶剤により品質が低下するのでは?」との不安が情報不足のため、一部にあります。

そのため、設計仕様で減溶剤型防水材が指定されていても、仕様変更で現場では従来型防水材が使用されていたり、作業員の勉強不足により、無溶剤型防水材に有機溶剤を混合して使用した例もあるそうです。

4.会社創業から46年間「本物の無溶剤」を提供し続けています!

アイゾール防水工法では、プライマーからトップコートまで、有機溶剤を全く使用していないので、本物の「無溶剤型防水材の防水工法」と言えます。

我が社では昭和37年の創業以来、「地球や人にやさしい製品を提供する」という信念で、水性に特化したものしか取り扱っていません。

最近では、人の往来の激しい鉄道の駅構内などで、アスファルト防水、シート防水、ウレタン防水などに代わり、採用されることが増えてきました。現場で施工をする作業員にとっても、長時間に渡り有機溶剤を吸引することは非常に危険であり、体への負担を減らすことが重要です。

「アイゾール防水工法」は防水材としての一番大事な品質を確保しつつ、環境・生体に負担を掛けない製品を提供しています。